1. 泡盛について

泡盛について

泡盛の歴史

幾世紀もの時の旅人

沖縄独自の銘酒、泡盛のルーツを探ると、古来より琉球の島々で祭事に用いられていた原酒の酒「シゲチ酒」と15世紀にアジアより到来した南蛮酒の融合 が、その起源だと言われています。琉球王朝が栄え、この貴重な舶来の酒と古代のシゲチ酒の製法が複合し、新たに生れたのが、琉球ならではの味を醸し出す、 泡盛だったのです。
伝統的に継承されてきた泡盛の製法に従って、今でも泡盛の原料にはタイ産の米が使われていますが、ここにもアジアと琉球をつなぐ歴史の1ページを垣間見る ことができます。中でも、沖縄独特の酒造法として注目すべきは、泡盛をカメにねかせて、じっくりと熟成の時を待つ、古酒づくり。幾世紀もの歴史に育まれ、 静かに円熟の年月を刻んできた泡盛の神髄は、今も久米島の久米仙に受け継がれ、豊潤で清冽な美酒の味わいを皆様に届け続けています。

久米仙人の由来

その昔、名水が沸き出す久米島の北部、堂井(ドーガー)に夕暮れともなると絶世の美女が現われ、野良仕事帰りの若者たちに神酒をふるまっては言い知れぬ 酔いごこちへ誘った。人々はこれを宇江城山に住む仙人のしわざと噂しました。「久米島の久米仙」の名は、その「久米の仙人」の言い伝えにあやかったもの で、その豊醇な味わいには、香り立つ歴史の浪漫がひそんでいます。
時節に媚びず歳月のおもねることなくひたすら芳醇な泡盛としての正統なる系譜を守り続けてきた琉球泡盛「久米島の久米仙」。
その清らかな味わいには、こよなく酒を愛し、人を慈しんだ仙人の想いが、今も脈々と息づいています。

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