琉球の庶民によって醸された庶民の酒
みなさんがご存知の泡盛はお米から作られています。琉球王朝時代の庶民には到底日常的に飲めるようなお酒ではありません。とはいえ一般庶民であろうとも祝い事や何かを祈念する「ハレ」の場にお酒は欠かせません。手に入りにくいお米ではなく、比較的身近であった「芋」や「黒糖」を使い、各集落ごとに蒸留したお酒を作っていたようです。庶民によって作られ庶民に愛された酒。それが「芋酒」。うちなー読みですと「イムゲー」なのです。
琉球の庶民に愛されたお酒イムゲー。ところが明治時代の後期には政府の方針により全国的に地醸造酒を禁止する酒造法が制定され、日本中で作られていた自家用のお酒が姿を消してゆきました。もちろんイムゲーも……。時は過ぎ、時代は流れもはや沖縄でもその存在を知る人はほとんどいないと言ってもよい存在となりました。 幻となった「芋酒」。百年あまりの時を経て、その名もIMUGE.として有志たちの手によって復活したのです。
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